〔歯科/兵庫県神戸市〕
同院は集患面には課題を感じておらず、「広告」は必要としていなかったという。だが、「ドクターズ・ファイル(DF)」は「既存患者への情報発信ツール」としても有用と考え、2019年から導入。現在は、同院の「オーダーメイド治療」を紹介する医院トピックス記事も掲載中のほか、無料ホームページ作成サービスの「ドクターズ・ファイルリンク(LINK)」、無料の求人機能「ドクターズ・ファイルジョブズ(JOBS)」も活用している。
DFは患者さんと人材、両方に情報が届く一石二鳥のツールです。
診療コンセプトや私のバックグラウンドを中心に、「バカ丁寧に診療する」という私自身の言葉も生かしながら、うまくまとめてもらえました。内容には患者さんをはじめ、近しい人たちも喜んでくれていますよ。普段、診療に直接表れないことを患者さんにお伝えする機会はそうありません。そこをDFが補ってくれているといったところでしょうか。当院はキャパシティー的にも、「集患のため」というより、「既存患者さんへの発信のため」に導入を検討したので、記事への反応が良好だったことは掲載継続の後押しになりました。
また、DFには患者さんとのマッチング面でも期待を寄せています。というのも、DFを読んでから来てくださる新患さんの場合、すでにマッチングが済んでいるといいますか、一から説明せずともスムーズに診療に入れることが多いんです。今後、より積極的に新患を受け入れようとなった際にも、「場所が近いから」などとりあえずで選ばれるのではなく、記事を見てご納得くださった方に来ていただければうれしいですね。
「DFを読んで考えに共感したから」という方から求人に対して応募が来るようになりました。記事に好意的なら当院に合うはず……というある種のフィルターを持てるようになり、そのことがいい採用につながっています。これまで求人に課題を感じていましたが、求めていた「患者さんや同僚のために動くことを大切にする人材」が自然と集まってきて、歯科衛生士をはじめスタッフ面が充実しつつあるんです。求人に苦慮されているクリニックさんは多いでしょうし、採用後に「職場が合わなかった」というミスマッチも生じがちかなと。スタッフが定着しなければ、求人コストもかさんでしまいますよね。たとえ先行投資が不安だったとしても、患者さんや人材とのマッチングに対してある程度の投資をしておくと、当院がそうであるように、良い結果につながることが多いのかもしれません。ほかにも当院は、求人情報とDFの記事を同じウェブページ上で見てもらえる「ドクターズ・ファイルジョブズ(JOBS)」を使ってきました。こちらも継続利用して、いいご縁につなげていきたいです。