〔眼科/北海道札幌市 〕
これまでは特に評価項目も定めておらず、理事長の主観的なさじ加減で昇給額を決定していたが、人事評価システムを活用して客観的に評価できるようになれば昇給の理由が明確になり、不公平感を解消できると考えた。スタッフの納得感を高めたいという思いもありドクターズ・ファイル クリニコを導入。スタッフのモチベーションアップにもつながり、理事長自身もこれまで以上に一人ひとりの努力に目を向けられるようになったという。

一人ひとり目標を定め、達成に向け自分らしく頑張っています。
何かの基準に則って評価するという経験がなかったので、評価基準をどのように設定し、どう評価すればよいのかわからず不安でした。しかし、打ち合わせを重ねる中でこちらの意見を拾い上げていただき、それを客観的にまとめて評価項目をつくっていただけたので、人事評価制度をスムーズに取り入れられました。自分ひとりで評価の枠組みを考えるのはハードルが高いと感じていたので、非常に助かりましたね。短期間で集中して準備してきて大変な面もありましたが、思考が途切れることなくスピード感をもって取り組めたことで良いものができたと感謝しています。また、クリニコのシステムはシンプルなつくりで操作しやすいのも気に入っています。導入したばかりで実際の人事評価はこれからですが、客観的な評価項目が設定できたので、日々の業務の中で気づいたことを管理画面上のコメント入力欄に随時メモとして残しています。当院では毎年1回、年度末に人事評価を実施するため、コメント欄をうまく活用して評価期間中の様子を振り返り、適切な評価につなげたいですね。
導入にあたってスタッフ向けに説明会を実施した後、一人ひとりと面談を行い、個別に目標を定めた上でシステムの運用を開始しました。各自がそれぞれの目標達成に向けてこれまで以上に頑張ってくれており、新しい仕事に積極的に取り組む様子もみられます。また、私の考えや求めていることを言語化してスタッフと共有できたこと、評価基準を明確に示せたこともスタッフのモチベーションアップにつながっていると感じています。私自身も、これまでは同じ職種のスタッフ同士を比較して見てしまうことがありましたが、今は各自が設定した目標に向けてどれぐらい頑張っているか、個々の成長度に目を向けられるようになりました。当初は正当な人事評価を行い、昇給に反映させることだけを考えていましたが、クリニコの導入がスタッフにも私にも新たな気づきや心情の変化をもたらしたのだと思います。こうした変化が日々の診療にも良い影響を与え、これまで以上に患者さんが安心して受診できるクリニックに成長できればうれしいですね。