〔歯科、歯科口腔外科/東京都港区〕
開業から50年以上となる同院。長く通院する患者やクチコミで評判を聞いて来院する人が多く、大々的な情報発信の必要性は感じていなかったそうだ。そんな中、「ドクターズ・ファイル(DF)」への掲載を決めたのは、目的が「広告」ではなく「診療方針への理解」を促進するものだったから。現在は人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」も導入し、より良い職場づくりに役立てている。
自分たちの「振り返り」をする良いきっかけになっています。
2012年に院内を改装し、その翌年にお声がけいただいたのがきっかけで2014年に初めて導入しました。当院はもとからホームページを持っておらず、宣伝して集患しようという考えは持っていなかったんですよ。自分のことを良く見せようとするのは苦手でしたし、ホームページの維持費や更新する手間も煩わしく感じていたからです。一方で、初めて来る患者さんは場所がわからずに迷ったりする人もいて、当院のことを知りたい人のために正確な情報を提供する場は必要だなと感じていました。DFは、まさにそのニーズにマッチする媒体でしたね。始めてみると、記事は定期的に更新してもらえますし、ライターさんに話すだけなのでほとんど手間もかからない。その上、診療理念をよく理解して来院してくれる人も増えたので、便利に感じてずっと続けてきました。昔の記事も取っていて、「前はこんなことを言っていたのか」と少々気恥ずかしくなりながらも、自分自身を振り返るいい機会になっています。医療広告ガイドラインも守ってくれるので信頼しています。
CLINICOは2023年から導入しました。当院は私とスタッフ5人の少人数で運営しているのですが、「そろそろルールを明文化しないと」と考えて少し前に就業規則を作ったばかりだったんですよ。ですが、作っただけだと意味がない。それをどう行動に落とし込むかを考えていたところ、いいタイミングでCLINICOを紹介してもらえました。医療機関に特化した人事評価システムというだけあって、個人の行動目標の設定や振り返りがしやすい評価シートを作ることができたと思っています。スタッフからも「ルールが決まったことで動きやすくなった」と良い反応をもらっています。少人数のクリニックでは、ともすると一人の意見が大きな影響力を持ってしまいますが、理念に基づいたルールを作ったことで中立的な視点が生まれたと考えています。今後、人が入れ替わってもうまくつないでいけるでしょう。まだ作ったばかりなので、これを直接査定に反映させるというよりも、まずは定期的に自己を振り返るチェックシートとして活用していきたいです。